As the world becomes more globalized today,
we believe there is a need to renovate the raison d’être and value of visual art.
MYD Gallery provides the axes of time and space to exhibit artwork,
mainly photo art that expresses the marks of time etched into space, as scenery.
Enjoy the experience of witnessing another world materialize in the white cube.

グローバル化が進行する現代において、その存在意義と価値の刷新が求められるビジュアル・アート。
MYD では時間と空間という座標軸をキュレーション指針として定め
空間に刻まれた時間の痕跡を表現する写真を中心とするアート作品を
風景として展示してゆきます。
ホワイトキューブに立ち現われる
もうひとつの世界の姿を体験する時間をご堪能ください。

 

selfportrait.jpg
 
 

 

Vol. 8
Muga MIYAHARA
IMAGINARY PORTRAITS

宮原 夢画 [ 幻想肖像集 ]

Oct 25 – Dec 27, 2019

Opening reception: Oct 25  18:30〜20:30


肖像画を描くということは、美術の歴史を振り返るまでもなく、アート表現の最も大きなミッションが託されたカテゴリーであることに異論を唱える人はいないでしょう。自分のアイコンをつくり上げることに時に、現実社会での自己実現以上に大きな意味を見出し、そのために注がれた膨大なエネルギー。その有限の生命を生きる人間の『Raison d’etre』、存在の確立への強い意思と儚い願望とも言えるかもしれません。 ただ、21世紀という時代が可能にしたバーチャル領域での人間活動の拡張がこの「自分が生きた証」である、“自分の肖像を描く”という行為の価値を見失せています。今こそ見直すべき“写真が創られる過程”で存在する写真家と被写体のセッションで生じる挑発、葛藤、思考、同意・共鳴に想いを馳せながら、今を生きる、そして今を残す写真の魅力を辿りたいと願っています。

宮原 夢画 Muga MIYAHARA

1971年東京都生まれ。父であるアートディレクター、宮原鉄生から幼少時より絵画を学び、シュールレアリズムの画家の影響を受ける。1993年にビジュアルアーツ卒業、桑沢デザイン研究所に入学。 1996年にフリーランスフォトグラファーとして活動を始め、2001年にはイマージュに所属するも、 2010年に独立し自身の写真事務所Muga Miyahara Fotografiaを設立。現在に至る。 19世紀の湿板写真技法やアルブンプリント等の古典的な写真技法から最先端のデジ圧表現の可能性を探求し、作品へと昇華させる独自のスタイルには、宮原の根幹を支える日本の伝統文化、茶道、 華道が磨き上げてきた形式美への深い造詣が読み取れる。

 

Open Hour|
Please schedule an appointment beforehand via Contact.

アポイントメント制となりますので、事前のご予約をContactよりお願い致します。

Inquiry|
KLEE INC PARIS TOKYO
03-5410-1277
info@klee.co.jp


Past Exhibition

gotoaki.jpg
 

 

Vol. 7
GOTO AKI
TERRA 2019

GOTO AKI [ 地球相貌 ]

Jul 12 – Sep 27, 2019

Opening reception: Jul 12  18:30〜20:30


作家在廊日 (作家在廊時間は予約不要)
7/12(金) 15:00~20:30(18:30〜オープニングレセプション)
7/13(土) 13:00~19:00
7/27(土) 13:00~19:00
8/10(土) 13:30~19:00
8/31(土) 13:00~19:00
9/6 (金) 15:00~20:30

ナイトギャラリー&トークイベント
18:30~20:30
ゲスト 太田菜穂子氏(キュレーター)

9/21(土) 13:00~19:00
9/27 (金) 15:00~20:30

クロージングイベント
19:00~20:30
ゲスト 公文健太郎氏(写真家)


その誕生から、地球という惑星上の流れた時間、その軌跡は地表、地下、火山、河、そして海底に厳然たる事象として堆積され、克明に刻まれています。その圧倒的な美しさ、怖さ、激しさ、静けさには見るものを沈黙させる力があります。地球誕生は46億年前、人間に一番近いとされる霊長類誕生が500万年前、二足歩行の原人が現れるのは200万年前、そして人類の歴史が文字として語られる“有史”は紀元前1000年から始まりました。人間には計り知れない時間を経てきた地球、TERRA(地球)にGOTO AKIは限りない敬意と崇敬の念を持って長年にわたって向き合ってきました。『TERRA 2019』では“世界”と“地球”という二つの概念をどのように捉えどのように向き合うべきかを過去から現在、現在から未来へのメッセージとしてキュレーションしています。悠然たる地球に寄り添うこととは? 今、改めて、GOTO AKIの視線が捉えた地球の相貌、その時間に向き合いたいと思います。(キュレーター 太田菜穂子)

GOTO AKI

1972年川崎市生まれ。1995年上智大学経済学部経営学科卒業。1999年東京綜合写真専門学校写真芸術第二学科卒業。 武蔵野美術大学造形構想学部映像学科非常勤講師。1993年の世界一周の旅から現在まで56カ国を巡る。1999年より写真家としての活動を開始。 同年、 初個展「journey on life」(ニコンサロンJuna21)を開催。 主な個展に「LAND ESCAPES」(キヤノンギャラリー 2010年)、 「LAND×FACE」(キヤノンギャラリー 2015年)、「terra」(キヤノンギャラリーS 2019年)等。 写真集に「LAND ESCAPES」(traviaggio publishing 2012年)、「LAND ESCAPES -FACE-」(traviaggio publishing 2015年)、「terra」(赤々舎 2019年)がある。2018年「日経ナショナルジオグラフィック」誌にてキヤノン連載広告「テラ〔地球〕の声」を撮影。現在は日本の風景をモチーフに地球的な時の堆積と光をテーマとした創作活動を続ける。

 

Chemin.jpg
 

 

Vol. 6
Kozo YANO
correspondances 2019

矢野 紘造 [ 万物照応 ]

Apr 19 – Jun 28, 2019

Opening reception: Apr 19  18:30〜20:30


何気ない日常の風景の中に散りばめられた人生の味わい、そこに静かな喜びと一抹の哀しみを見出すKozo YANOの眼差し。この世界は、論理的であると同時に超自然が密接に交流することによって生まれる偶然と必然によって構成されているのかもしれません。永きにわたってヨーロッパを拠点として活動してきたアーティスト、Kozo YANO。ヨーロッパの時間によって醸成された西欧的美的思考、そして日本人としての無常観、ふたつの磁場が織りなす本展はふたつの作品が対峙する“コレスポンダンス”の手法で語られます。日常と非日常が錯綜する“旅の時間”のような写真空間をご堪能ください。

矢野 紘造 Kozo YANO

写真家。東京生まれ。1971年、船でヨーロッパを目指す。各地を放浪し3年後に帰国。1979年、シベリア経由で再度ヨーロッパに向かい、パリ東駅へ。
パリ在住40年。自分が目にし、感じた事を写真というメディアを通して表現する。旅をする事で出会える瞬間に心奪われ、その瞬間を自分の歴史としながら、写真を撮ることにエネルギーを捧げる。

 

ichigosugawara.jpg
 

 

Vol. 5
Ichigo SUGAWARA
Passage du Temps | Passage de la lumière

菅原 一剛 [ 時の軌跡、光の軌跡 ]

Jan 9 – Mar 22, 2019

Opening reception: Jan 9  18:30〜20:30


“今”という時間は瞬く間に掌から過去へとこぼれ落ち、未来は私たちの前に一定の距離感を保ちながら、どこか希薄な空気感を漂わせ果てしなく拡散していくかのようです。現在、過去、未来、「私たちは一体、どの時間を拠り所にして“今”を生きているのだろうか?」と。そんな漠たる不安と不信の中で、菅原一剛が写し出す寡黙な世界に向き合うと、不思議な安堵感に包まれます。穏やかな風景の中に宿るのは静止した時間の姿、ベニスのサンマルコ広場で、奈良の山里で、そして森の陽だまりでその姿はどっしりとした存在感で私たちを受け止めてくれるようです。今回の展覧会では、静かな時の姿に想いを馳せ世界に点在する静かな時間と光の軌跡をご覧いただきます。

菅原 一剛 Ichigo SUGAWARA

1960年札幌生まれ。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業。フランスでフリーの写真家として活動 を開始して以来、ファッション、コマーシャルなどジャンルを縦断する活躍を展開。「ラフォーレミュージアム」での個展をはじめ滝やランドスケープをモティーフとした神秘的、幻想的な創作作品で高い評価を得る。1997年に写真集「青い魚」と「赤い花」(共に写像工房刊)を2冊同時刊行。写真家として、色彩に対する透徹した視線で、独自の表現領域を切り拓く。なお、撮影監督を務めた映画「青い魚」は1996年ベルリン国際映画祭にて正式招待作品として上映された。近年は湿板写真とデジタル写真それぞれの特性を生かし、新たな“光”の表現に取り組む。

 

C&L.Emergences,1.5.jpg
 

 

Vol. 4
Minot-Gormezano
human・nature・scenery

ミノ・ゴルメザノ [ 人・然・景 ]

Oct 4 – Dec 26, 2018

Opening reception: Oct 4  18:30〜20:30


写真家とモデル、その関係性は作品の本質を形成する最大の要素です。ミノ・ゴルメザノの30余年に及ぶ創作活動は、まさに二人のアーティストの世界に対する確固たる姿勢と思考が凝縮しています。人間界と自然界が分断され、そのことによって生じる世界の亀裂や束の間の誘惑をミノ・ゴルメザノはダイナミックに、かつ精緻に描き出しています。“その地”に出逢うことで触発されるビビットな感覚を起点に、自らの肉体を自然の一部として溶け込ませ、“ひとつの宇宙の姿”として刻み込んだ作品を、今回はピエゾグラフィー(7段階のグレーインクで制作する最高級モノクロプリント)でご覧いただきます。なお、本展は日本で初めてのミノ・ゴルメザノの展覧会となります。皆様にご高覧いただけましたら幸いです。

Pierre Minot & Gilbert Gormezano

ジルベール・ゴルメザノ Gilbert Gormezano
1945年にポルトガル生まれ。医者、心理療法士、大学教授。パリとリヨンで神経生理学と心理学の教鞭をとる。2015年の逝去まで写真制作に専念する。

ピエール・ミノ Pierre Minot
1948年にリヨン生まれ。リヨン美術学校卒業。パリの装飾美術学校とリヨンの美術学校で「居住空間における不安」をテーマに講義。1983年から2015年のジルベールの死まで共に作品を制作。

 

MarieDocher.jpg
 

 

Vol. 3
Marie DOCHER
time・climate・scenery

マリー・ドシェ [ 時・気・景 ]

Jul 9 – Sep 24, 2018

Opening reception: Jul 9  18:30〜20:30


写真には“時”をテーマとする作品が数多くあります。ただ、その中でもマリー・ドシェは時の経過を美しさ、臨場感、さらにロジカルなストーリーとして描き出します。代表作のひとつ、『Santiago de Compostella(サンチャゴ・コンポステ)』(2002)では、フランスとスペイン国境に位置するキリスト教の聖地にパリから単独徒歩巡礼に挑み、その道程で変化する自分自身を被写体とし、人間の肉体と精神の軌跡を描き出しました。それから十年後の2012年に取り組んだのは北欧に流れる夏の時間の記憶です。異なる3つのメディアを併用して構成された作品は、美しい北欧の夏の時間と空気、さらにその時空間に溶け込んでゆく人間の姿を穏やかなひとつの風景として表現しています。“時間とは何か?”、“今、ここに生きていることとは?” 写真の声に耳を傾ける時空間をお楽しみください。

マリー·ドシェ  Marie DOCHER
パリを拠点に活躍する写真家。制作の依頼や自身のアート作品を制作し、現在までに7ヶ国での展覧会の開催、多くの雑誌に作品が掲載されている。

 

寄せ植え.jpg
 

 

Vol. 2
Ryo OHWADA
macro・micro・scenery

大和田 良 [巨・細・景]

Apr 2 – Jun 22, 2018

Opening reception: Apr 2  18:30〜20:30


その比類なき盆栽コレクションで、世界的にも知られるさいたま市大宮盆栽美術館が所蔵する盆栽を被写体として制作されたシリーズ『FORM ‒ SCENERY SEEN THROUGH BONSAI』。ここには日本の伝統的な樹木の型や空間の取り方への美の規律が金屏風を背景とする独特なしつらえの下で語られています。盆栽という“生きている芸術品”(モノ)には、過去から現在まで時間の軌跡、“美を追求する姿勢”(コト)が刻まれているようです。さて本展では、この盆栽のシリーズに砂漠という厳しい環境下で“生きるかたち”、サボテンのシリーズを並列に並べることで、この文脈に対極となるもうひとつの磁場を置き、新たな視界から人間と自然界の関係性を“連なる風景”として眺めます。

大和田 良  Ryo OHWADA
1978年宮城県仙台市生まれ。東京工芸大学大学院芸術学科研究科卒業。2005年、スイス・エリゼ美術館「reGeneration. 50 Photographers of Tomorrow」展に選出。ドイツのLUMASギャラリーなど国内外で作品発表。2007年、初の写真集「prism」を青幻舎より刊行。2010年、フォトエッセイ集「ノーツ オン フォトグラフィー」をリブロアルテより刊行。雑誌、広告媒体などでも活躍しつつ、個展やグループ展などを多数開催。独自の作品を発表し続けている。 
東京工芸大学非常勤講師。

 


exhibition-yuasa
 

 

Vol. 1
Katsutoshi YUASA
space・wind・scenery

湯浅 克俊 [宙・風・景]

Jan 9 – Mar 21, 2018


Woodblock prints, namely the ukiyo-e, are recognized as one of the traditional arts of Japan. But the artwork by the woodblock print artist Katsutoshi Yuasa are an absolute, clear departure from conventional prints. Using photography and cutting-edge digital technology, he inserts the carving process of printmaking in the final stage of his work before completing his pieces. His work expresses “the signs left by time spent in thought,” seemingly running counter to time and era, and conveys the gravity of what is being lost today with a visceral impact similar to pain. This exhibition “space wind scenery” is a fine selection of the artist’s choice of different series, examining the true essence of the era inherent to the 21st century.

浮世絵を始め、日本の伝統芸術ひとつとして認知される木版画。 しかし、木版画作家、湯浅克俊の作品はそれらと圧倒的に一線を画するものです。 写真と最新デジタル技術を駆使し、最終段階で木版画の制作工程、“彫る”を挿しこみ、 作品を摺り上げる。湯浅の、時代と時間を遡行するかのような「思考の時間の痕跡」は、 私たちに現代という時代が喪失しようとしている“コトの重大さ”を痛みにも似た身体 感触で訴えかけてきます。今回の展覧会『宙・風・景』では、作家本人が選んだ異なる シリーズから作品を厳選し、21 世紀が内包する時代の本質に向き合いたいと思います。 

Katsutoshi YUASA
Born in 1978, Katsutoshi Yuasa graduated from Musashino Art University, majoring in printmaking. Moving his base to the United Kingdom, he completed a master’s degree at the Royal College of Art, London, in 2005, and has been engaged in activities mainly abroad. With extensive experience of solo exhibitions in Europe and North America, he has also participated in several internationally renowned art fairs. His work may seem like photographs at first glance, but they are all hand-carved prints, based on photographs taken by the artist. The shadows and light are expressed by the depth and width of the carving, and this outstanding skill allows viewers to even feel the actual atmosphere of the subject matter, with images similar to an intimate memory or an afterimage. His constant pursuit of ways to gain a contemporary view into Japanese woodblock prints, starting from the ukiyo-e, and to take them into the future is reflected in his work.

湯浅 克俊
1978年生まれの湯浅克俊は、武蔵野美術大学油絵学科(版画コース)卒業後、渡英。2005年ロイヤルカレッジオブアート(ロンドン)修士課程修了。海外を中心に活動。すでに欧米での個展も多く経験、数々の世界的なアートフェアなどに出品。一見、写真のように見える作品は、自身で撮影した写真を基にすべて手で彫られている。光の陰影は彫りの深浅、幅の広狭で表現されており、その卓越した技術によって実際の空気感までをも感じさせ、寄り添う記憶や視覚の残像のようなイメージを織り成している。日本の木版画を浮世絵から現代の視点、そして未来へ切り開いていく方法を真摯に追い求め、制作に反映させている。